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アクアがアイの死の真相をリーク
とうとう訪れた週刊誌の発売日でしたが、有馬のスクープが報道されることはありませんでした。
そう、アクアが「アイの真相」と引き換えに、有馬の記事を取り下げさせたのです。
こうして有馬は救われましたが、アイの名誉を傷つけたアクアと、アイを慕うルビーの間には亀裂が入ってしまいました。
しかし有馬を守る一連の行動は、全てアクアが仕組んだ復讐劇の一部だったのです。
一方世間的にアクアとルビーは、「亡き母の想いを受け継ぎ活躍する双子」として、一躍有名になります。
【推しの子】ネタバレ解説⑨映画編
アクアの父親カミキヒカルが登場
遂にアクアが、復讐の最終段階に入ろうとしていた時、1人の役者が山で行方不明となっていました。
その役者の名前は片寄ゆら、今をときめく大女優でした。
そんな片寄の趣味は山登りで、大きい仕事のあとは必ず山登りに出かけるとのこと。
しかし今回の山登りが、彼女の人生最後の山登りとなってしまいました。
「価値のある人間」の命を奪うことで、自分の命の重みを感じる人間の手によって、殺害されてしまったのです。
その犯人こそ、アクア達の父親であるカミキヒカルでした。
アイの死の真相を描く映画企画がスタート!
とうとう自身の父親への復讐を実行するため、アクアはアイの死の真相を描くドキュメンタリー映画の企画をスタートさせます。
恩師である五反田監督と、鏑木Pの協力も仰ぎ、配給や資金の確保も済ませますが、問題となったのは配役でした。
映画の売り上げを重視し、売れている役者を使いたい鏑木と、ルビーをアイ役にした五反田とで意見が割れます。
勿論商業的には鏑木が正しいですが、五反田がルビーを推す理由には、10数年前にアイとした約束がありました。
最新話でルビー達が個人間オーディションを開催!?
一向に意見が纏まらない中、鏑木が主演を打診している不知火フリルが、ルビーに個人間オーディションをすることを提案します。
それはフリルの「商業的な視点ではなく実力で選ばれたい」という、想いからでした。
そして、フリル、ルビー、もう1人の主役候補あかねの間で、個人間オーディションが開催されます。
当初はやる気のなかったルビーでしたが、このオーディションが「アイ役を決めるもの」と聞くと、自分がやらなければいけないと決意。
最終的に個人間オーディションは、ルビーが勝ち残ることとなったのです。
【推しの子】主要登場人物を紹介
星野愛久愛海(アクアマリン)・前世 雨宮吾郎
『推しの子』の主人公です。前世は雨宮吾郎という産婦人科医で、アイの出産を担当しました。
ゴローの母親はゴローを産んだことで死亡しており、これが彼の後ろめたさとなっていたようです。
アクアとして転生してからは、元医者という地頭の良さを活かし、子供離れした言動を見せる神童となります。
そしてアイが殺されてからは、復讐のために芸能界で生きることを志すようになりました。
その復讐心と執着心は以上で、アイのスマホを見るために4年かけてパスワードを調べるほどです。
星野瑠美衣(ルビー)・前世 天童寺さりな
アクアの妹で、アイの娘となります。
前世は天道寺さりなという人物で、ゴローの勤めていた病院で闘病生活を送っていました。
アイの大ファンで、ゴローにアイを布教したのもさりなです。
12歳という若さでこの世を去り、さりなの死はゴローのその後に大きく影響を与えることとなります。
アイの娘として転生後は、娘という立場を存分に活かし、推しの子生活を満喫していました。
明るく素直な性格をしていますが、その裏に「そう演じなければ生きられない」という、負の感情も持っています。
星野アイ
アクア達の母親で、本作はアイの存在を中心に進んでいきます。
本編では既に故人です。
天真爛漫な性格で、人を惹きつける圧倒的なカリスマ性の持ち主となっています。
しかし施設で育った生い立ちが原因で人の愛し方が分からず、最初はアイドルになることも躊躇っていました。
しかし「嘘で人を魅せる」アイドルの在り方に惹かれ、嘘で作り上げた”カリスマアイドル”アイを演じていきます。
心の奥底では「人を愛したい」という願望を持っており、それは死の間際に果たされることとなりました。
有馬かな
本作のメインヒロインで、アクアに想いを寄せています。
元々「10秒で泣ける天才子役」として、幼少期は一斉を風靡しました。
因みにルビーからは、「重曹を舐める天才子役」と聞き間違えられており、現実のファンからも「重曹ちゃん」と呼ばれています。
子役としては売れましたが、高飛車な性格も災いし、年を重ねるにつれ仕事が少なくなり「オワコン役者」のレッテルを貼られていました。
それもあってか、当初は現場の意図を汲み取る「使い勝手のいい役者」として立ち回っています。
黒川あかね
本作のもう1人のヒロインで、恋愛リアリティーショー編から登場します。
ひょんなことからネット上で炎上し1度は自殺を試みますが、アクアに助けられました。
それもあって、アクアには大きな恩義と、恋心を抱いています。
また番組を経て仕事上の恋人を演じますが、中堅編からは本物の恋人となりました。
役に成り切る没入型演者で、その演技力は作中屈指のものとなっています。
その演技を支える観察眼は異能レベルのもので、対象の細かな行動から思考すら汲み取り、トレースすることが可能です。
実は有馬かなの大ファンで、元は有馬を追いかけて役者を目指していました。
【推しの子】の最終回はどうなるかを考察!
アクアは復讐を果たして死ぬ?
ここからは『推しの子』がどのような結末を迎えるのか、考察していきたいと思います。
まず巷で長く噂になっているのは、「アクアの最期」でしょう。
元々破滅的な思想を持っており、アクアの復讐は自身を顧みないものでした。
更に原作106話では「俺がいなくなった後も、お前がこの世界でやっていくには」と、ルビーへ向けた言葉を呟いています。
このように非常に不穏な発言が多いため、アクアは復讐を果たした後、自ら命を絶つ可能性が高いと言えるでしょう。
ルビーがトップアイドルに!
次に考えられるのが、「ルビーがトップアイドルになるエンド」です。
ルビーはかねてより、アイの背中を追ってB小町としてアイドルを始めました。
中堅編以降は決して綺麗とは言えない方法ながら、スターダムへのしあがっていっています。
この調子ならルビーがアイの叶えられなかった「東京ドームでのライブ」を、果たす日も近いでしょう。
しかし映画編では大切な人を失い続け、「死にたい」という気持ちも芽生えていることが見て取れます。
このことからアクアと共に、命を失うエンドも否定しきれません。
あかねは死ぬ!?
恐らく読者が今最も注目しているのは、黒川あかねの行方でしょう。
あかねは作中で最も早く、アイ殺害の犯人に行き着いた人物です。
そのため、真相を知った口封じとして、消されかねない危険もあります。
しかもアイ殺害の犯人であるカミキヒカルから花を送られており、カミキに目をつけられている可能性が非常に高いです。
まだ不穏な要素はあります。
第1章の幼少期編冒頭では、毎回映画編における各人物へのインタビューが行われていました。
ですがこのインタビューに、あかねは出演していなかったのです。
その為、「あかねは殺されるから出演していないのでは?」と、長くファンの不安の種となっています。
【推しの子】についてのまとめ
以上が『推しの子』のネタバレ解説となります。
転生×芸能界×サスペンスという異色の作風で、それ故に先の読めない展開が特徴的となっています。
筆者も初めて本作を読んだ時には、第1章の衝撃的な展開からすっかり本作の虜にされてしまいました。
その為、2023年4月からのアニメ化を、とても嬉しく思っています。
原作も物語の核心に触れようとしており、ますます『推しの子』から目が離せないですね!