また、アビスの内部に存在していた古代文明の遺跡には、上昇負荷を防ぐ遺物も存在します。

そのうちの一つが、シーカーキャンプの管理人である、白笛のオーゼンが持っている「呪い除けの籠」と呼ばれる、巨大な立方体型の遺物で、この中に人を入れると、アビスの呪いを防いでくれます。

本作のヒロインであるリコは、探掘家であった母親のライザが、アビスの深層でリコを出産したために、この呪い除けの籠にリコを入れて、彼女を地上まで運ぶの使用しました。

 

このため、まだ赤ん坊だったリコでも、上昇負荷に耐えることができたのです。

アビスの祝福を受けしもの、成れ果てとは?

第六層からの上昇負荷は、死以外にも、人間性の喪失をもたらすことがあります。これはどういうことなのかというと、上昇負荷によって人間の体が変化を及ぼし、別の生き物の姿になってしまうというものです。

別の姿になった者は、「成れ果て」と呼ばれ、姿はおろか、人格も無くしてしまいます。

しかし、成れ果てとなると、不死に近い生命力を持ったり、高い身体能力や、力場を見るなど、アビスの原生生物のような力を得ることができます。

これを「祝福」と呼んでいます。

第四層で登場するキャラクター、ナナチとミーティの二人も、成れ果てとなった者です。

↑成れ果てになる前のナナチとミーティ

しかし、ナナチはうさぎのような姿になったものの、人格を保つことに成功し、力場を見る力を得ました。

一方、ミーティは動物が崩れたような姿になり、人格も失ってしまいましたが、不死に近い生命力を手に入れたのです。

「メイドインアビス」ボンドルドの行った実験とは?

アビスの呪いを克服する手段を考えようとした探掘家もいます。それが白笛の探掘家であるボンドルドです。

しかし、その手段はあまり褒められたものではありません。


上昇負荷を克服するためのボンドルドの実験とは?

ボンドルドは、「黎明卿」の異名を持つ、白笛の探掘家です。

彼は、己の探掘隊とともに、第五層のイドフロントで上昇負荷を解決するための研究を行っています。

 

しかし、ボンドルドは、伝説級の実力を持つ白笛の探掘家でありながら、倫理感覚の無い人物であり、恐ろしい実験を平気でおこなっていました。

彼の行っていた実験とは、二艘の昇降機を使って、2人の人間を第六層に下ろし、強引に成れ果てにさせるというものでした。

 

昇降機は片側に上昇負荷を押し付けるという仕掛けになっており、片方が上昇負荷に耐えれば、もう片方は助かるというものです。

ボンドルドは、世界各国から孤児たちを集めて、この実験を執り行いました。ナナチとミーティも元々はベオルスカ島ではなく、外国にいた孤児だったのです。

ナナチとミーティは、このボンドルドの非情な実験のために成れ果てとなってしまったのです。ミーティは友達のナナチを助けるために、ナナチの分まで上昇負荷を受けてしまったのです。