新・上弦の肆 鳴女(なきめ)
半天狗の死後上弦の肆を努めていたのが鳴女です。
長い黒髪に大きな単眼、琵琶を持っていることから、琵琶の君、などと呼ばれていました。
鬼となる前からシリアルキラーだった
暗い過去がある鬼たちが多い中、この鳴女はなんと鬼となるべくして鬼になったような人物です。
鳴女には夫がいましたが、日々ギャンブルにあけくれるような夫でした。
そんな家計を支えるため琵琶奏者として日銭を稼ぐ鳴女でしたが、ある時夫が一着しかない琵琶演奏用の着物もギャンブルのために売り払ってしまいます。
それに逆上した鳴女は金槌で夫を殴り殺してしまったのです。
夫殺害後、ボロボロの着物で職場へ向かったところ、客から嫌な顔をされましたが、こわばって震える手で琵琶を演奏したところ、音色を褒められました。
それからというもの、人殺しの後に琵琶を演奏すると、その度に音色を褒められるため、人殺しが癖になっていってしまったのです。
無惨を殺そうとするも返り討ちにあう
ある日、鳴女が殺す相手として選んだのが、なんと鬼舞辻無惨でした。
無惨に襲いかかるも敵うはずはなく、返り討ちに合ってしまいます。
しかし、自身に襲いかかる鳴女を気に入った無惨は、鳴女を鬼にしたのでした。
上弦の伍 玉壺(ぎょっこ)
上弦の伍を勤めていたのが玉壺です。
複数の人体を切り分け繋いだような気色が悪い見た目をしています。
歪んだ美意識の持ち主
玉壺は幼少期から歪んだ美意識の持ち主であり、いたずらに動物を殺したり、違う種類の魚を縫ってくっつけたり、壺に鱗や骨を溜めていたりと異常行動を繰り返していましたが、本人は芸術だと思っていました。
幼い頃に両親を亡くしていますが、両親の水死体は美しいと感動したようです。
殺した子供達の親から復習される
ある時玉壺は自分をからかいに来た子供達を殺し、壺に詰めていました。
それを知り激怒した子供たちの親が、三又槍で玉壺を滅多刺しにしたのです。
その後放置され死にかけていたところに(半日生きていたようです)無惨が通りかかり、玉壺を鬼にしました。
旧・上弦の陸 堕姫&妓夫太郎(だき&ぎゅうたろう)
上弦入れ替わり前に上弦の陸を勤めていたのが堕姫&妓夫太郎です。
二人は兄妹であり、普段は堕姫が吉原で遊女として活動し、有事の際は堕姫の体の中に潜んでいた妓夫太郎が姿を現していました。
遊郭最下層の貧しい家庭に生まれる
堕姫と妓夫太郎は、羅生門河岸という遊郭の最下層の街に生まれました。
子供を養うだけの財力がない二人の母親は、二人を孕っている間にも何度も二人を殺そうとし、生まれてからも、邪魔でしかないと我が子を何度も殺そうとしました。
また、醜い声と容貌を持って生まれた妓夫太郎は、皆から嘲られ、石を投げられる生活を送っていたのです。
醜い兄に美しい妹は遊郭で働き始める
堕姫は大人もたじろぐほどに美しい娘に成長し、堕姫は遊女として、そして誰もが恐れ気味悪がる醜い容姿を持った妓夫太郎は取立てとして遊郭で働き始めました。
ある時客のお侍が妓夫太郎を侮辱したことから、堕姫はそのお侍の目をかんざしで突き、失明させました。
堕姫はその報復として、生きたまま焼かれてしまったのです。
仕事から戻った妓夫太郎が駆けつけた時にはすでに堕姫は瀕死の状態であり、嘆き悲しむ妓夫太郎をお侍は容赦無く背後から斬りつけました。
童磨に鬼にされる
取り立て先でやり過ぎてしまい、騒ぎを起こす妓夫太郎を厄介払いしたかったという遊郭の女将さんらしき人物と、侍の会話を聞いた妓夫太郎は、力を振り絞り二人を殺しました。
そして、ほとんど息のない堕姫を抱えてその場から逃げ出したのです。
そこへ、脇に女の頭を抱え、足を担いだ童磨が通り掛かります。
「俺は優しいから放っておけないぜ。その娘は間も無く死ぬだろう。お前らに血をやるよ、二人共だ。」と二人に血を分け与えました。
「さぁお前らは鬼となり、俺のように十二鬼月…、上弦へと上がって来れるかな?」という童磨の言葉通り、二人は上弦の鬼となったのです。
新・上弦の陸 獪岳(かいがく)
堕姫&妓夫太郎の死後上弦の陸を勤めていたのが獪岳です。
雷の呼吸の使い手であった獪岳は、鬼となりすぐに上弦へとスピード出世を果たしました。
黒死牟の推薦もあり、今後の活躍を期待され上弦の鬼となりましたが、鬼舞辻無惨は呼吸を使う鬼にはもはや興味がなかったようです。
善逸の兄弟子
先ほども触れた通り、獪岳は雷の使い手です。
人間であった頃は善逸と同じく育手の桑島の元で修行をしており、善逸の兄弟子に当たります。
真面目で優秀な獪岳を善逸は心から尊敬していたようです。
壱の型のみ使えない
善逸が壱の型以外使えないのに対し、獪岳は壱の型のみ習得できませんでした。
桑島はそんな二人を二人合わせて継承者だとしましたが、自分を正しく評価していないと獪岳は不満を募らせていました。
黒死牟へ鬼にしてもらった
人間だった頃は鬼殺隊士だった獪岳ですが、任務で黒死牟と対峙した際、あまりの恐怖から、自ら鬼となる選択をしました。
生きていれば必ず報われる、と黒死牟に頭を下げ、血を分け与えてもらったのです。
【鬼滅の刃】下弦の鬼のメンバー一覧
下弦の壱 魘夢(えんむ)
下弦の壱は映画にも登場し話題になった魘夢です。
人の不幸と悲痛な顔を好む歪んだ性格をしています。
無惨に気に入られ多くの血を分け与えられる
他の下弦の鬼たちが無惨に惨殺される中、最後に言い残す言葉を求められた魘夢は「私は夢見心地でございます。貴方様直々に手を下していただけること。」と自らの命を差し出しました。
そんな魘夢を気に入った無惨は、魘夢に多量の血を分け与え、魘夢は無限列車にて炎柱の煉獄杏寿郎と炭治郎たちを翻弄するほどにまで力をつけました。