目次

アクアがあかねにキスする(3巻30話)

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

アイの思考をトレースしたあかねを、復讐のために利用できると考えたアクアは、あかねを手放したくないと考えます。

そのために番組のクライマックスであかねに告白し、その場でキスまでしたのです。
それをあかねも受け入れ、晴れて2人の歪な恋人関係は始まったのでした。

このキスシーン、キスを受け入れるあかねの顔が艶かしく、メンゴ氏の本気が伺えます。
アニメではさらに艶かしく描かれており、画面の前で発狂した方も多いのではないでしょうか?(それは私です)

【推しの子】ファーストステージ編の名シーン

MEMちょがB小町加入(4巻32話)

MEMちょを歓迎する星野ルビー
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

「今ガチ」の収録が終わった後、アクアに「アイドルになること」が夢だったことを語るMEMちょ。
そんなMEMちょを、アクアはB小町へとスカウトします。

しかし実年齢は25歳なのに、18歳と偽って活動していたMEMちょは、「25がアイドルなんて」と夢を諦めようとします。

そんなMEMちょにルビーは、「年齢なんて関係ない」「憧れは止められない」と告げ、手を差し伸べるのでした。

筆者はこのシーンを読んだ時、心が救われたのを覚えています。
同じく年齢を理由に夢を諦めていた人に、突き刺さる名シーンではないでしょうか?

MEMちょについては下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

有馬が恐怖心を吐露する(4巻37話)

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

MEMちょを迎えた新生B小町のファーストライブ、メンバーの誰よりも緊張していたのが、センターを任された有馬でした。

有馬は子役時代、アーティストとして売り出され、失敗したことがトラウマになっています。

自分を信じてくれた誰かの期待を裏切るのが怖い。
そして、センターの自分が失敗することで、大切な仲間達に「失敗した時の辛さ」を経験させるのが怖いと、ルビーに吐露します。

有馬の責任感、思いやり、トラウマ、彼女の全てが詰まっている名シーンと言っても過言ではありません。

有馬が「アクアの推し」になることを決意(4巻38話)

アクアの推しの子になろうとする有馬かな
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

緊張を振り切りなんとかステージに上がった有馬。
しかし今度は、ルビーとMEMちょのサイリウムばかりが目立つ光景に、自身は「必要とされていない」と内罰的になってしまいます。

そんな時に白のサイリウムを掲げたのはアクアでした。
しかし自分だけではなく、他のメンバーの色まで振るアクア、よく言えば箱推し、悪く言えば浮気者ですね。

ですが、そんなアクアの姿に、むしろ有馬の反骨精神は燃え上がります。

「いつかアクアのサイリウムを真っ白に染める」そして、「あんたの推しの子になってやる」と有馬は決意しました。

アイドル有馬の第一歩だけでなく、タイトル回収までこなしたこのシーンを、1番の名シーンと呼ぶ声も少なくありません。

【推しの子】2.5次元舞台編

雷田によるアビ子への決死の交渉(5巻49話)

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

舞台「東京ブレイド」のキャストに抜擢され、順調に稽古をこなすアクア達。

そんなある日「東京ブレイド」の原作者である鮫島アビ子が見学に訪れた際、脚本の全てにリテイクを要求します。
それどころか「自分が脚本を書く」とまで言い出す始末です。

当然漫画のプロでも、アビ子は舞台はまるっきり素人でした。
まともな脚本が来るはずもなく、舞台の責任者である雷田澄彰は駆け引きに出ます。

半ば脅しに近い交渉でしたが、それも全て「舞台に関わる者の仕事」を守るためです。

その為にはジジィのチンポをしゃぶる覚悟までしている雷田さんの、仕事人としてのかっこよさが目立つ一幕となっています。

「アンタはいつも私を変にさせる」(7巻63話)

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

遂に始まった「東京ブレイド」のステージで、有馬がとうとう覚醒します。

有馬は子役として必要とされなくなった経験から、誰かを目立たせるような「他人に合わせる演技」を心がけていました。
そんな有馬にスポットライトを当てようとするのが、有馬のファンであるアクアです。

「やりたい演技をやれ」「フォローは俺がする」と、有馬の背中を押すアクア。

そして有馬は長らく封印していた「スターの演技」を披露し、観客だけでなく演者すら釘付けにしたのです。
このシーンを語るには、一言あれば十分でしょう。
アクかなが尊い……。

アクアが「演技を楽しむこと」を捨てる(7巻64話)

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

演技を楽しむ有馬やあかねとは対象的に、ずっと苦しそうに演技をするアクア。

「アイを守れなかった」という罪の意識から、アクアは演技を楽しむことが出来なくなってました。
そのせいで、「楽しい」から生まれる感情の乗った演技をしようとすると、発作が怒る始末です。

しかし負の感情を逆に利用することで、「苦しみ」の感情演技を披露します。

それはアクアが「復讐のため」に演じることを決意した瞬間でした。
辛いシーンですが、この作品のキーパーソンとなる重要な場面です。

【推しの子】プライベート編の名シーン

ルビーがゴローの死体を発見(8巻77話)

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

新生B小町として新曲のmvを撮影することになったルビーとアクアは、生まれ故郷である宮崎へと向かいます。

撮影の帰り道、あかねとの会話の中でルビーは、想い人であるゴローのことを思い出していました。

ゴローにもう一度会いたいと望むルビー。
そんな淡い願望は、最悪の形で結実します。

ひょんなことから山中の祠の裏を除いたルビー、そこには洞窟の中で16年も放置され、白骨化したゴローの遺体があったのです。

この回のサブタイトルは「再会」ですが、こんな悲惨な再会があるでしょうか?
流石に筆者も初見時に絶句してしまいました。

アクアがあかねと正式に付き合う(8巻78話)

出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

あかねが前世の死体を見つけてくれることを期待し、あかねに情報をまいていたアクア。
例え前世の自分であっても、心のどこかで「見つけてほしい」と願っていました。

その為に、あかねにグロテスクなものを見せたこと、今までのことも含めて利用していた罪悪感にかられ、謝罪を口にします。

自罰的になるアクアの姿に、あかねは「自分はいない方がいい」と思い、別れようとしますが涙が止まりません。

そんなあかねの涙を拭い、「今度は俺があかねを守りたい」と告げ、番組以来2度目のキスをしたのです。

今度は打算ではなく、心からのキスにあかね推しは大歓喜したのではないでしょうか?
かくいう筆者はあかね推しなので、このシーンは額縁に入れて飾っています。

ルビーが復讐を誓う(8巻79話)

両目に黒い星が浮かぶルビー
出典:『推しの子』(C)赤坂アカ・横槍メンゴ/ 集英社

 

アクアとあかねが幸せに包まれる中、絶望の中にいたのはルビーです。

アイに続き、もう1人の心の支えを失ってしまったルビー。
そんなルビーの元に、謎の少女が現れます。

そして少女は、「アイとゴローを殺したのは同一人物」だと示唆しました。

その事実に絶望が怒りに変わったルビーの瞳の星が、真っ黒に染まったのです。

アクアから消えたはずの復讐心が、ルビーに移った瞬間でした。

ようやくアクアが復讐から離れられそうだったのに、今度はルビーが……という展開に、思わず頭を抱えませんでしたか?
筆者は絶望しました。

目の星については下記の記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください!

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